歯の根の治療について
必ずしも抜髄するだけが根の治療ではありません
当クリニックの歯の根の治療では、マイクロスコープ(顕微鏡)を使用し歯の根(歯髄)の状態を確認し、残せる(保存)治療ができるのか、歯髄を抜かなくてはならないのかを診断しています。
肉眼治療では、見えない歯髄もマイクロスコープを使えば確認することができるため、勘を頼りにすることなく治療を行えます。
また虫歯治療と同じように、ラバーダムを使用し治療部位が唾液による感染をしないように防湿し治療にあたります。
歯の根(歯髄)が残せる、残せないの基準
虫歯治療をして行くと、神経まで達する場合があります。
多くの場合、神経まで達すると神経を抜く治療(根管治療)へ進展していくことになります。
しかし、当クリニックでは、マイクロスコープを使用した拡大視野での治療を実施しているため、神経を残せるのか、残せないのかを
精密に検査し適切な治療を行うことが可能となります。
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神経状態の違い
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神経が残せる可能性が高い状態
動画のように、削り進んで露髄(神経が顔を出す)して、出血して来ても、消毒剤を使い5分ほどで止まれば、神経を残す歯髄保存治療へ進みます。
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神経が残せない状態
動画のように、削り進んで露髄(神経が顔を出す)して、出血もしない場合、細菌により血管が破壊されていることになるため、神経を抜く根管治療へと進ます。
歯を抜くことになってしまう歯の状態とは
前途で述べてきた、歯髄からの出血が止まらない状態や、露髄しても出血しない状態で歯髄(神経)を抜くと診断されるだけなく、歯を抜かなければならない場合があります。
それは、歯に亀裂が入っている「歯根破折」では、根管内を綺麗にしても、また亀裂から細菌が入ってしまうため、歯を抜くことになります。