コラム
インプラントを考えている方へ
まずは状況別に
入れ歯やブリッチが既に入っている場合と、今、治療中の歯が何らかの理由で抜かなくてはならない場合の2つについて考えます。
入れ歯やブリッチが入っている場合
入れ歯について
入れ歯を維持するためには歯にかける金具や金属のプレートが必要になります。この、維持装置が弱かったり、数が少ないと入れ歯が動きやすく硬い物が噛めません、また、食事中に義歯が動いて歯茎がこすれたり、隙間に小さなものが入り、痛みの原因になったりします。
噛む力(50〜60kg)を支えるために維持装置がかかっている歯には歯がない部分の力も余分に支えなくてはなりません。また装置の周りは汚れやすくむし歯や歯周病のリスクも高くなります。
ブリッチについて
義歯同様、本来はかみ合わせる対合歯との力だけを負担すれば良いのですが、失っている歯の分も力の負担を強いられます。また、つながっている事で歯の動きが制限されます。歯に噛む力が加わると根の周りの血管が押されて血液が外に出ます。出口には弁があり、噛む力を抜いた時には血液は逆流せずに新しい血液が流れ込み、骨、歯茎、歯根膜などの代謝が活性化します。ブリッチでつながっている歯の動きが制限される事でこの機能の低下も考えられます。
入れ歯、ブリッチ双方とも支える歯の負担が増大し、長期的に見ると、支える歯も駄目になり、更に多くの歯の失っていまうことが多くなります。特に支える歯の神経が無い場合は歯がもろくなっており根が割れてしまうリスクは何倍にも跳ね上がります。
上記の理由により既に歯がない部分にはインプラントをお勧めしています。