歯周病とビタミン C
皆さんはビタミン C の効果というと、一番に思い浮かぶのは「風邪に効きそう」ではありませんか? そうです、論文でもインフルエンザに効果があった https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10543583/ 「462 人の実験グループでビタミン C1000mgを 1 日 3 回接種するとインフルエンザの症状を85%低下させた。」など多くの報告もあります。
ビタミンCの働き
ビタミンCは活性酸素類を消去、ビタミン E 再生能、解毒、ノルアドレナへの代謝、鉄の吸収促進、脂肪酸分解の補酵素、胆汁酸合成、白血球が敵を捉えやすくなる、などなど、生物が生きていく上でとても大切な機能に関わっています.。
コラーゲンの再合成に必須なのがビタミン C
漫画ワンピースにも絵描かれていたようですが、16 世紀大航海時代に船員が壊血病で死に、後にビタミン C 不足だとわかりました。ちょっと難しい話ですが、タンパク質が小さく分解されたアミノ酸(プロリン)が、強固なコラーゲンの材料になりますが、ヒドロキシプロリンになるときにビタミン C の OH 基が必要になります。 船員たちは長期間の航海でビタミン C 不足になり血管のコラーゲンが脆弱化、全身から出血して亡くなりました。
歯茎もコラーゲン
ビタミン C 不足になると脆弱になり出血しやすくなったり、傷口から細菌が感染する可能性も高くなります。歯周病予防、改善にはビタミン C は非常に重要なアイテムになります。 特にストレスが多い方や喫煙をするかたはビタミン C を大量に消費するので注意が必要です。
ビタミン C の1日摂取量は1000mg〜3000mg
食事からの摂取が基本ですが、3000mg はかなりの量を食べなくてはなりません。 果物ではなんと言ってもキウイフルーツ、特にゴールデンキウイは 100g 中 140mg のビタミン C を含んでいます。野菜ではブロッコリー120mg、菜の花には 110mg 含まれています。 サプリを使われるのも良いと思いますが、合成のビタミン C アスコルビン酸は吸収率が悪いので天然のビタミン C アセロラなどが 10%ほど添加されている物が吸収よくお勧めです。