TEL
ACCESS
CONTACT
PAGE TOP

新着情報

コラム

歯ぎしりの原因は副腎にもあった

前回は‘歯ぎしりの原因が肝臓にあった’をお話ししましたが、
今回はその続編として副腎の問題でも歯ぎしりをおこす可能性があると言うお話しです。

 

副腎とは

心臓、肝臓などと比べると、どんな臓器なのかあまり馴染みがないと思います。

しかし他の臓器同様に生きるために非常に重要な臓器です。

副腎は腎臓の上に乗っている三角形の臓器で左右1つずつあります。

1つ2〜3cmで重さも4〜5gととても小さな臓器です。

 

副腎の働きについて
  • 体内の水分、塩分調整、血管に働きかけ血圧の調整血中カリウム濃度を減らす働きのあるホルモ ン、アルドステロンを分泌する
  • 血圧、脈拍を調整するホルモン、アドレナリンノルアドレナリンを分泌する
  • 血圧を上げたり、血液中の糖や脂肪分を増やす働きのホルモン、コルチゾールを分泌

☆ストレス下ではこのコルチゾールの分泌量が増えます。

 

副腎の働きが低下すると

強いストレスが続いたり、炎症があると副腎は正常な働きができなくなってしまいます。

副腎が正常に働かないことで上記ホルモンの分泌が低下し身体への症状として現れます。

コルチゾールが低下した場合

不眠、朝起き上がれない、アレルギー症状、免疫力低下、低血糖、記憶障害など

アルドステロンが低下した場合

体液ミネラル調整が出来ずにナトリウム排泄が亢進し、しょっぱいものが欲しくなる

DHEAが低下した場合

性ホルモンの前駆体生成が下がり、性欲減退、更年期障害、PMS、うつ症状などが出る可能性があります

 

ストレスで太りやすくなる

ストレスで太ると聞いたことがあると思いますが、これもコルチゾールで説明ができます。

ストレスが加わると、脳の視床下部が感知しホルモンCRHを放出、CRHの刺激で脳下垂体からホルモンACTH

が分泌され副腎を刺激しコルチゾールが分泌されます。

ストレスが続くと持続的にコルチゾールが分泌され、結果、血糖値が上がり、インスリンが分泌される。また、リポ蛋白リパーゼが活性化され、腹部肥満、脂肪肝、内臓脂肪蓄積などの原因になる。

 

ストレスが続くと

短期間のストレスではコルチゾールが分泌されますが、長期間ストレス状態が続くと、副腎からのコルチゾールが分泌されなくなります。

コルチゾールの一つの作用は血糖を上げることですが、最後の食事から時間が経っている夜間睡眠中では血糖値が下がるのをコルチゾールが分泌されて維持します。

コルチゾール分泌量は通常、日中低く、夜間、特に明け方高くなります。

ストレスで夜間コルチゾールが分泌されなくなると、血糖が下がり、アドレナリンが放出されます。

 

アドレナリンで歯軋り、食いしばり

就寝時は副交感神経優位でリラックスした状態ですが、アドレナリンが出ることで交感神経優位な状態になります。

アドレナリンは闘争ホルモンと呼ばれるように心臓の鼓動を早くし、血圧を上げ、筋肉の血管を開きます。一方、皮膚の血管は収縮させ、怪我をしたときに出血しにくいように、また体温を温存するために身体中の毛が逆立ち、フルブルと武者震いが起きます。

また、上下の歯をしっかり噛み合わせ戦いに備えます。
このように寝ている間に血糖値が下がると、食いしばり、歯軋りをします。
こんな状態では、朝起きたときにスッキリしていないばかりでなく、起き上がれないなどの症状も出てきます。

 

副腎疲労対策

では食いしばりや歯軋りが副腎疲労だった場合、自分自身でできる対処法をお話しします。

ストレスコントロール

現代はストレスフルな社会でストレスを全く無くすことはできないと思いますが、

@ウォーキングなどストレスの軽減に適度な運動(頑張りすぎはストレスになる)をする

@趣味やリラックスの時間をとる ヨガや瞑想なども

@炎症性の食事を控える グルテン、カゼイン、シュガーフリー

@十分な睡眠時間をとる

@副腎を刺激するアルコール、カフェイン、糖質の制限

上記のようなことを行い、ストレスを発散させるようにしましょう。

 

まとめ

このように歯軋り、食いしばりは身体から出る不調のサインかもしれません。

ナイトガードをして歯が削れたり割れたりは防げても、根本原因が取り除けていなけれな病気になってしまいます。歯軋りに加え、上記のような症状があれば是非、根本原因を探して排除することをおすすめします。

ページトップへ