デンタルフロスしていますか?
デンタルフロスを毎日使ってますか?
デンタルフロスは歯と歯の間の虫歯や歯周病を防ぐにはとても重要な清掃器具になります。
しかし、正しい使い方をしていないと逆に歯周病が悪化する原因にもなります。
デンタルフロスの種類
デンタルフロスと言っても、いろいろなタイプがあり、大きくわけて、2種類あります。
①単純に糸を指に巻いて使うタイプ
②プラスチックの器具(フォルダー)に1.2cmの短い糸が付いているタイプ
糸の素材は1本に見えても複数の細いナイロンを束ねた物が多いです。
束ねてある糸の太さもメーカーによって違います。
更に糸に関しても種類があります。
①ワックスがついているタイプ
②ノンワクッス、ワックス無しのタイプ
ワックス無しの方が歯垢除去効果は高いと言われていますが、歯と歯の間、コンタクトがきついかたは、挿入時に糸がほつれて残ってしまったり、切れたりしてしまう事があります。
僕が使っているフロスは?
ワックス有りの指に巻いて使う通常のタイプ。
ジョンソン&ジョンソン製のフロスを使っています。
理由はフォルダー付きの場合、前歯と奥歯では使いやすい向きが違うため、2種類の器具が必要になってしまうこと。
また、フロスが切れて、コンタクトに引っかかってしまうと、取るのに時間がかかってしまう事があるからです。
指に巻くタイプであれば、フロスが切れたり引っかかったりしても、そのまま歯茎側に落として横から引き抜き、再度、フロスのほつれていない綺麗な部分を使って入れ直す事で残っているフロスの繊維を取り除く事ができます。
他の人も同じタイプが良いの?
効果的に清掃できるフロスは人それぞれ違います。
僕は比較的コンタクトがきつく狭いため、ワックス付を使っていますが、そこまでキツくない方であれば、清掃性を重視してワックス無しもお薦めです。
更に束ねてある糸が太いタイプの製品(オーラルケア製のフロアフロスhttps://www.oralcare.co.jp/product/post-24.html)は歯茎が下がり隙間が大きくなっている方には効率良く清掃が出来る製品です。
フロスを使う効果はどれぐらいあるの?
日歯保存誌 48.272(2005年)によると歯と歯の間のプラーク(歯垢)の除去率は
- 歯ブラシだけ 61%
- 歯ブラシ+フロス 79%
- 歯ブラシ+フロス+歯間ブラシ 85%
との報告があります。
歯ブラシ以外の補助器具を使う事で虫歯や歯周病の予防の確率が格段に上がります。
また、適切な使い方がマスターできれば、上記のパーセントより更に除去率は上がると思います。
フロスの正しい使い方は?
フロスを使う目的は2つ
1.歯と歯の間、コンタクトの汚れを取る事
2.コンタクトの下、歯の根元部分のプラークを取り除く事
コンタクトの汚れ
コンタクトの汚れは、フロスを2,3回出し入れすれば簡単に汚れが落ちます。
歯の根元側の清掃
フロスが上手く入ったら、フロスを手前又は奥の歯にそわせ、根元側からコンタクト側に2-3回ほど引き上げて下さい。
手前の歯が終わったら、次は反対側、奥の歯も同じように汚れをとります。
注意点は?
フロスを入れる際に勢いよく押し込むとパチンとフロスが歯茎に強く当たり傷をつけてしまいます。フロスを前後または左右にゆっくり動かしながら少しずつ入れて下さい。
歯茎に傷をつけてしまうと、傷からばい菌が入り歯茎に炎症がおこったり、歯周病が悪化したりする原因になります。
また、歯間部に入れたフロスを歯茎側に押し付けて糸を左右にゴシゴシと動かしてしまう。
これは歯茎の下の歯周ポケット内を綺麗にしたいとの思いでやってしまいがちですが、歯茎を傷つけるだけなので、絶対にやらないで下さい。
オーダーメイドのフロッシングを
歯の形やコンタクトのきつさ、歯茎の下がり具合や手先の器用さなど、皆それぞれ違います。
まずはプロフェッショナルである歯科衛生士と一緒に、適切な器具選びと適切なフロッシング方法を学んで下さい。
的確なフロッシングを身につければ、新たな虫歯の発生や歯周病が無い健康的な口腔内を手に入れられます。