TEL
ACCESS
CONTACT
PAGE TOP

新着情報

コラム栄養学

顎が痛いのは顎関節症が原因!?

皆様は顎関節症(がくかんせつしょう)と言う病名を聞いたことがありますか?

顎関節症はこめかみや耳の周囲が痛くなったり、口を開くと音がなったり、酷くなるとゆび1本分ぐらいしか開くことが出来なくなったりする病気です。

 

顎関節の構造は?

顎は頭蓋骨の凹み(関節窩)に下顎の出っ張り(下顎頭)がはまり込む形をしています。

この上下の骨の間には関節円板と呼ばれる繊維組織がぎっしり詰まっています。

これは軟骨とは違い、血管や神経は入っていません。口を開ける時、下顎頭の動きと連動してこの関節円板も動く事でスムーズに開け閉めができます。

 

 

顎関節症はどんな症状?

 

顎関節症は顎の骨の変形や筋肉の捻挫の事もありますが、多くが、この円板が前や横にずれてしまう事で、口を開ける時に『パキ、ポキ、ジャリジャリ』などの音がしたり、口が開き難くなったり、ほとんど開かなくなったりします。

音が鳴るだけで、あれば、指や首がポキッと鳴るのと同じなので痛みなど問題なければ気にしなくても良いと思います。

しかし、痛みが出たり、口が開かなくなってしまう事もあるので、そうなってしまう前に、根本的な解決が望まれます。

 

顎関節症になる原因は?

なぜ、顎関節症になってしまうのでしょうか?

原因は1つではなく幾つかの要因が重なって起こると考えられます。

まずは、顎に負担をかけてしまっている要因を取り除きましょう。

事故や怪我などで顎を強く打ってしまった事がきっかけになる場合もありますが、日常生活でも気をつける事があります。

うつ伏せ寝や頬杖をつくと下顎の関節頭が頭蓋骨の関節窩に押され関節円板のスペースが無くなり、前や横に押し出されます。

身に覚えのある方は、このような行為を出来るだけしないように心がけましょう。

上下の歯が噛み合っている癖-TCHも原因の1つ

関節円板の居場所が無くなり、横や前に押し出されるにはうつ伏せ寝や頬杖以外にもあります。

それは長い時間上下の歯が触れている癖TCHがある事です。

実は1日24時間で上下の歯が触れる時間はなんと17分と言われています。

23時間43分歯は離れています。

中には殆どの時間、噛み合っていますと言う方もいます。

歯が噛み合う事で関節のスペースが無くなり関節円板がズレてしまいます。

 

セルフチェックしてみましょう

お口を開いて舌と頬を見て下さい。舌の両脇が凸凹している方、頬に横に線がついている方は普段から歯が噛み合っています。

食事中、食べた物が歯の上に上手く乗るように、頬と舌は噛むのと同時に歯に圧着します。

これは無意識にしているので、普段から上下の歯が噛み合っていると、歯が噛み合う=頬と舌が押し付けられるため、圧痕がついてしまいます。

 

顎関節症でなぜ上下の歯を噛み合わせてしまうのか

上下の歯を噛み合わせてしまう原因の1つに、舌が落ちてしまう「舌根沈下」という状態になっている事があります。

固形物や飲み物を飲み込む時、正しい飲み込み方(嚥下=えんげ)は、舌が前歯を押すような前後運動をせず、上顎についたまま飲み込みます。

舌を前後に動かす筋肉ではなく、舌の奥の部分の筋肉を使う正しい飲み込み方が出来ていないと舌が落ちてしまい、結果、上下の歯が噛み合ってしまいます。

 

改善方法は?

間違った舌の前後運動をしないように、飲み込む為の筋肉を鍛える事とその筋肉をしっかり使う意識をする事が重要です。

まずは飲み込む時に舌が前後に動かない様に日頃から意識をして下さい。

また、簡単に飲み込む筋肉のトレーニングとして、ガーグルストップがあります。

ガーグルストップは、お水を口に含み上を向いて、ガラガラうがいをします。数秒間、ガラガラうがいをしたら、口を開けたまま、喉の奥をしめ水が喉に垂れない様に数秒キープします。

これを10回程繰り返します。

上を向いたまま口を開け、喉に水を溜めておく時に使う筋肉が、物を飲み込む時に使う筋肉です。

 

歯ぎしり、食いしばりも原因

就寝中の歯ぎしり、食いしばりも大きな問題です。

歯ぎしり食いしばりがある時、歯科に相談をすると、寝る時に入れるマウスピースである“ナイトガード”を作り、装着する事があります。

ナイトガードをする事で歯が削れたり、割れたり、また、被せものが取れたりを防止する事は出来ます。

しかし、噛んでしまう事を根本的に解決する事は出来ません。

就寝中の歯ぎしりの原因は?

歯ぎしりの原因の一つに夜間低血糖があります。

夕飯を食べた後、時間が経つとエネルギーが枯渇します。就寝中に血糖値が下がると、副腎から血糖値を上げるホルモンである“コルチゾール”が分泌されます。

しかし、日中のストレスや血糖値の乱高下などでコルチゾールが上手く分泌されない事があります。

コルチゾールが分泌されないと血糖は下がったままになり、代わりにアドレナリンを出して血糖値を上げようとします。

これにより血糖値は上がりますが、アドレナリンはヤル気ホルモンで同時に「よし、やるぞー」と食いしばってしまうのです。

この夜間低血糖を防ぐ事が食いしばりなどを無くす根本解決になります。

 

顎関節症は治る可能性がある

実は僕自身も顎関節症で歯ぎしりをしていましたが、今では歯ぎしりも無くなり、顎関節症の症状に悩まされる事も皆無です。

夜間低血糖をなくすには、日頃の食事と血糖コントロールが必要不可欠です。

まずはご自身の血糖値を知るところから始めて下さい。

 

当クリックでは、血液データに基づいた栄養カウンセリングをしています。

顎関節症にお悩みの方はご相談下さい。

当クリニックの栄養学外来はこちら

ページトップへ